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子どもの作品やつぶやきは、子育ての原点を教えてくれる

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東京こども教育センター教室は、朝日新聞出版本部と共催して、「朝日全国幼児作品コンクール」をはじめ、今年で25回目を迎えます。25年前は、幼児に文字を書かせるなんて特別なことと敬遠されがちでしたが、現在は、改訂された幼稚園教育要領に、「幼児が日常生活の中で、文字などを使いながら思ったことや考えたことを伝える喜び、楽しさを味わい、文字に関する興味や関心をもつようにすること」が加わり、多くの方にご支援をいただけるようになりました。

幼児にとって、文を綴るということは、決して難しいことではありません。豊かな環境と優しい雰囲気、そして、前回まで記したような細かなステップを踏んだ指導法……すべてが絡み合えば、人間として大切な心が育ち、学習に必要な思考力もしっかりとついていきます。しかし、最適時期だからといって、やり方を誤ると、早期教育の弊害は起こりうるのです。子どもたちが書きたい!楽しい!と思って作文や日記に向かう姿勢をぜひ、ご家庭でも作ってあげてください。

さて、今回は、お願いしたいことがもう一つあります。それは、お子さんの「つぶやき拾い」です。お母さん方は、日々の生活の中で、お子さんの何気ない「つぶやき」に笑ったり、泣いたり、怒ったり、感動したりしています。
お母さんの感じるその「笑」「泣」「怒」「感動」こそが、お子さんの持っている今の「心」なのです。お子さんの心がわかるとおのずと、子育ての指針も見えてきます。

ここで、下記のつぶやきで『どこまでわかる?診断』をしてみましょう。もし、わが子だったら『どんなふうに答えるかなあ』などと考えながら、□の言葉を考えてみてくださいね。

「せいやがやる。」牛乳パックから、コップに牛乳をそそぐと、ドボっとこぼしてしまいました。息子「□ごめんね。」

多くの回答が、「お母さん」だったことでしょう。しかし、幼児の回答は、「牛乳くん」でした。そこには、幼児ならではの特質があるのです。大人は、人間側の立場にたって物事を考え、判断していきます。しかし、幼児は、人間側の気持ちではなく、向こう側の事象そのものになってしまうのです。
汎心性といって、すべてのものに自分と同じ心があると思うのです。自分が牛乳になるとするならば、牛乳くんは、こぼされることが嫌なのです。「思いやりの心を育てたい」と誰もが思うこの気持ちは、この時点で充分に育っています。「牛乳くん、ごめんね」これこそ、本物の思いやりです。お母さんがここに共感していくことで、子どもの中に人として大切な思いやりの心が築かれていくのです。さあ、今日から、お子さんのつぶやきに耳を傾けてみませんか?

斉藤 孝子

斉藤 孝子(さいとうたかこ)
シングルエイジ教育研究会 主任研究員
東京こども教育センター教室 取締役


 




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