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子どもの脳力を伸ばすコーチング術

「時間を削る?時間を創る?」【Vol.5】

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エピソード5
・・・・・「太郎。お年玉は、何に使うの?」
子ども
・・「う〜ん、ゲームを買いたいなぁ」
・・・・・「ゲームを買うのはいいけど、楽しいからついついやり過ぎてしまうでしょ?
      テレビの時のようにルールを決めよう」
子ども・・「テレビは、1日1時間だったけど」
・・・・・「じゃぁ、テレビとゲームで1日1時間にしようか」
子ども・・「そうだね・・・」
・・・・・「太郎は、毎日の宿題や計算や漢字のドリルは、どのくらいやっている?」
子ども・・「だいたい2時間くらいかな」
・・・・・「そうか。宿題やドリルを、早くやろうと思ったことはある?」
子ども・・「早くやる?だいたい2時間って、決めているから」
・・・・・「計算や書き取りのスピードがあがるように、少し意識してごらん。
      早くできるようになったら、その時間はゲームをやっていいよ」
子ども・・「ほんとうに!僕、がんばるよ」

24時間の争奪戦

 新年、明けましておめでとうございます。
 今年も、「子どもの脳力を伸ばすコーチング術」をどうぞよろしくお願いします。

 ところで、読者の皆さんは、2009年の目標を決めましたか?目標を決めたり、新しいことにチャレンジしようと思うのは、新年の1月、もしくは新学期や新生活が始まる4月ではないでしょうか?新しいことを始めるには、新しい時間が必要です。自分が持っている1日24時間をどうやりくりするのかが重要になります。ということで、今号では、子どもに時間を意識させる方法についてお伝えしたいと思います。

 今号のエピソード5では、ゲームの時間についての親子の会話を紹介しています。皆さんのご家庭でも、ゲームに限らず携帯メールやマンガを読む時間などなど、勉強以外の時間をなるべく減らして(笑)、勉強の時間を多くするために日々ご苦労されているのではないでしょうか。

時間を削る?時間を創る?

 時間は、人を差別することなく、確実に1秒、1分、1時間と刻み続けています。ただしその使い方は、人に任されています。「時は金なり」ではないですが、時間を有効に活用している人が多数いる一方で、時間を無駄にしている人も多数います。

 たとえば、何かをするために必要な時間を生み出す方法は?と問われたときに、子どものみならず親や大人の多くは「何か別の時間を削る」と考えるのではないでしょうか。一方で、努力や工夫によって時間を減らすこと、つまり「早くやることで時間を創る」と答える人は少ないようです。ちなみに、ある事を1日10分短縮してできるようになると、1年間でどれだけの時間を生み出せるでしょうか。答えは、10分×365日=3650分÷60分=約60時間=2日半です。小さな努力の積み重ねが、大きな成果を生み出すことがよくわかります。 

 エピソード5前半の「テレビとゲームで1日1時間にしようか」は、別の時間を削ること。そして後半の「早くできるようになったら、その時間は、ご褒美としてゲームをやっていいよ」は、時間を創ることを言っています。子どもたちに時間を意識させるには、やりたいことをあきらめることと、努力によって時間を創り出すという、これら2つのことを教える必要があります。

子ども自身で創るスケジュール表の効用

 子どもに時間を意識させるには、1週間のスケジュール表をつくり、常に目につくように壁に張り出しておくことです。人は、決まりごとを頭の中だけにしまっておくと、あれこれとできない言い訳をしてしまいます。そして、毎週、子どもと対話しながらスケジュール表を完成させてください。最初は、欲張って無理な予定をつくりがちです。その時は、1週間を振り返り、まずは、出来る範囲内でつくり直せばいいのです。新たな時間を生み出した子どもの努力や工夫は、ほめて認めてあげましょう。

 スケジュール表は、今の自分を客観視してくれるもうひとりの自分であると考えてみましょう。何度も対話することで、自分にとって得意なこと、苦手なこと、好きなこと、嫌いなことがわかってきます。時間を守ること、仲良くなることの効用を子どものうちから経験を通して学び、心と身体に蓄積していくこと。この経験の積み重ねが、時間を無駄にせずに、有効に活用できる大人に成長していく土台を創ることになります。

佐々木元昭
大手出版社にてプランナー、クリエイティブ・ディレクターを担当。退職後、次代のクリエイターを育てるべく、コーチングの技術を学び「財団法人生涯学習開発財団認定コーチ」を資格取得。また日本で初めて家庭教育を学問化した八洲(やしま)学園大学に入学、生涯学習学部家庭教育課程専攻。卒業と同時に日本家庭教育学会「家庭教育アドバイザー」を資格取得。現在は、若手クリエイターを育てながら、そのノウハウを活かして、家庭で子どもの創造性や発想を伸ばすためのアイデアを思案中。

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