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子どもの脳力を伸ばすコーチング術

「アーリー・スモール・サクセスでスタートダッシュ!」【Vol.7】

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エピソード7
・・・・・「太郎は、来月から5年生だね?」
子ども
・・「そうだよ」
・・・・・「5年生になったら、どんなことをしたい?」
子ども・・「英会話の授業が始まるんだ。だから英語を話せるようになりたい!」
・・・・・「英語を話せるようにか・・・大きな目標だね。
      じゃぁ、英語を話せるようになるために、5年生になったらどうする?」
子ども・・「英会話の授業を頑張るよ!」
・・・・・「もちろん授業を頑張るのも大事。でも、それだけだと英語を話すのに、
      たくさん時間がかかっちゃうなぁ」
子ども・・「どうすればいい?」
・・・・・「太郎は、サッカーやってるよね。まずは、好きなサッカーで使っている
      言葉を英語にして、一日ひとつ覚えていくのはどうかな?」
子ども・・「サッカーで使っている言葉を英語にするの?なんかわくわくしてきたよ。
      やってみる」
・・・・・「OK。じゃぁ、せっかくだから今日から始めよう。
      サッカーは、soccerって書くんだよ。」

4月は、新入学、新学年のスタートです

 もうすぐ4月。新入学、新学年がスタートします。ひとつ学年があがるとともに、クラス替えや担任の先生が変わったり、勉強内容もレベルアップしていきます。1年の中で一番大きく、子どもたちを取り巻く環境が変わる時でもあります。子どもたちは、子どもたちなりに期待と不安を持ちながら、こんなことをしたい、あんなことをしたいと考えています。そんな前向きな気持ちをうまく引き出し、実現へのサポートをしてあげましょう。今号では、そのサポートの方法のひとつをご紹介します。

目標が未達で終わってしまう3つの原因

 子どもに目標を訪ねると、ほとんどは、漠然とした目標や大きな目標を答えます。成績をあげたい、英語を話せるようになりたい、サッカーの大会で優勝したい・・・という子どもらしい目標ですね。大きな目標を掲げること自体は、たいへん大事なことですが、ほとんどの目標は、達成されずにうやむやになってしまいます。なぜでしょうか?
 大きな目標が、未達で終わる原因を3つあげてみます。

  1. 目標を話すだけで終わって、具体的な行動にうつれないこと。
  2. 目標が大きければ大きいほど、達成するか、達成しないかの答えがふたつにひとつになってしまうこと。
  3. 結果が出るまで、長い時間がかかること。

 これらの原因が解消されないと3日坊主、長続きしないのです。特に好奇心が旺盛な子どもたちは、それと引き換えに飽きっぽいものです。エピソード7の中で、親が「もちろん授業を頑張るのも大事。でも、それだけだと英語を話すのに、たくさん時間がかかっちゃうなぁ」と言いますが、言外には「それだけだと、長続きせずにすぐに飽きちゃうよ」という思いが含まれているのです。

アーリー・スモール・サクセスでスタートダッシュ!

 子どもたちが掲げた目標の達成に少しでも近づかせるには、どうしたら良いでしょうか?その答えのひとつが、「アーリー・スモール・サクセス」です。なるべく早い段階で、小さな成功体験を積み重ね、行動を習慣化させることです。
 数年前から授業の冒頭に百マス計算をする学校が増えてきていますが、これも生徒の学力向上という大きな目標達成のために、アーリー・スモール・サクセスを体感させています。数分の間に何度も計算し、答えを出す。正解か不正解かすぐに結果がでます。その繰り返しです。行動と達成感が、大きな自信を生みだし、一日のモチベーションがグーンとあがります。
 漠然とした目標や大きな目標を、具体的な行動に細かく砕いてあげるには、親のサポートが必要です。子どもたちが、一日でも長く目標に向かって行動を継続していけるように、エピソード7の英語とサッカーのように、子どもたちが興味を持っていること、好きなことに関連づけるのもひとつの方法です。
 一日の行動に組み込まれて習慣化してしまえば、もう放っておいても、継続していきます。それまでは、親も辛抱強く、サポートしていくことが必要です。まずは、最初が肝心。アーリー・スモール・サクセスで、新入学、新学年のスタートダッシュのサポートをしてあげましょう。

佐々木元昭
大手出版社にてプランナー、クリエイティブ・ディレクターを担当。退職後、次代のクリエイターを育てるべく、コーチングの技術を学び「財団法人生涯学習開発財団認定コーチ」を資格取得。また日本で初めて家庭教育を学問化した八洲(やしま)学園大学に入学、生涯学習学部家庭教育課程専攻。卒業と同時に日本家庭教育学会「家庭教育アドバイザー」を資格取得。現在は、若手クリエイターを育てながら、そのノウハウを活かして、家庭で子どもの創造性や発想を伸ばすためのアイデアを思案中。

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