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音との出会い 世の中には素敵な音楽がいっぱい
「残暑を涼しく」【Vol.2】

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 世の中には、ヒットチャートやミリオンセラーとは縁がなくても素敵な音楽がたくさんあります。「聞いたことがない」、「知らない」という少々高いハードルも、このコラムがお手伝いしますのでご心配なく。お気に入りの本を探すように、自分だけのとっておきを見つけて音楽のある日常を楽しみましょう。
 さて、今回のテーマは「残暑を涼しく」です。

 涼感あふれる音楽といえばボサノヴァがまず思い浮かびますが、それではありきたりということで、すこしひねって新旧のフランス人アーティストを紹介します。

サルヴァドールからの手紙/アンリ・サルヴァドール

 ジャケットの雰囲気がそのままパッケージされた、素晴らしくエレガントなアルバムです。華奢(きゃしゃ)な椅子に腰掛けて談笑する、パナマ帽のダンディなおじいさんがアンリ・サルヴァドール本人です。惜しくも今年の2月に亡くなってしまいましたが、70余年のキャリアを誇る国民的エンターテイナーとしてフランス国内外で愛されてきました。人気の秘密はそのスムーズな歌声と歯切れの良いギター。甘く、明るく、美しく、洒脱でさえあります。彼の歌には重いテーマを扱ったものはほとんどなく、喜怒哀楽の「喜」と「楽」にスポットを当てたポジティブで明るい内容のものが多いことも愛される理由のひとつです。

 本作はアンリ・サルヴァドールが引退を撤回して奇跡的に復活を遂げた時期の作品ということもあり、喜びに満ちた歌声と、ジャズやラテン、ブラジル音楽が絶妙にブレンドされた、艶やかでひんやりとしたサウンドとの相乗効果で、リゾートでくつろぐようなゆったりとした贅沢な時間を演出してくれます。

ママのコメント
まるで映画を見ているような気分でうっとり。
時間帯に関係なく、ゆったりと自分の時間を過ごす時にピッタリ。

何もなかったかのように/カーラ・ブルーニ

 前作が世界中でヒットしたフランスの歌姫といってもピンと来ないかもしれませんが、元スーパーモデル、現サルコジ仏大統領夫人と紹介すればみなさんご存知ですね。彼女の5年ぶりの最新作は、本人に負けず劣らず、まさに”クールビューティー”な作品。呟くような歌声で、音数も控えめですが、デジタルで無機質な印象はすこしもありません。静謐で端正な佇まいと、女性らしい柔らかさとぬくもりのあるトーンは、ヒューマニストとしても知られる彼女のキャラクターそのものと言っていいでしょう。実際、このCDの売り上げはすべてチャリティーに寄付されるとのこと。(海外セレブはこういうことにもとても積極的ですね。サルコジ大統領の支持率もしっかり上がっているとか。)

 ジャンルをひとことで言うのは難しいですが、とてもメランコリックで上質な音楽であることは間違いありません。聴いて良し、眺めて良しのおすすめアルバムです。

ママのコメント
秋を先取りする落ち着いた感じが気に入っています。
つい手に取りたくなるジャケットも。

テキスト 木慶太

選曲家・DJ。USENの人気チャンネル「JAZZ STATION」、「usen for Cafe Apres-midi」の選曲を手がける。DJとしてはブラジル音楽を中心とした選曲に定評があり、コンピレーションCDの共同監修やライナーノーツの執筆なども多数。

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